臨月での死産の原因は?確率はどれくらい?

臨月での死産というのは妊婦さん本人にとっても周囲の家族にとっても大変ショックなものです。原因は何だったのか、自分が悪かったのかと自らを責めてしまうケースも少なくありません。しかし、臨月の死産は原因が分からないものもあり、確率をゼロにすることはできないのです。臨月の死産を完全に防ぐことはできなくても、可能性や兆候を早期に見つけることは可能なのでしょうか。

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臨月の死産とは?原因はどんなものがあるの?

臨月の死産には以下の原因が考えられます。

1)常位胎盤早期?離
妊娠中に胎盤が剥がれ赤ちゃんへの栄養と酸素の供給が断たれてしまうため、死産になるリスクが高くなります。

2)臍帯過捻転及
へその緒が過剰にねじれて発育不全や死産になることもあります。

3)臍帯巻絡
へその緒が赤ちゃんの体に巻き付き首に絡まってしまい、帝王切開や死産になる事もあります。ただし、これは稀なことで大抵は巻き付いても自然にほどけます。

4)血液型不適合妊娠
母親と胎児の血液型が違うために起こる症状です。ABO式血液型不適合妊娠とRh式血液型不適合妊娠があります。通常は母体と胎児の血液が混じりあうことは無いためこのような事は起こりませんが、胎盤剥離や感染症などが原因で胎児の血液が混じると母体に抗体がつくられるために赤ちゃんの赤血球が破壊されてしまいます。

Rh式血液型不適合妊娠の方がよりリスクが高く、また二人目以降に発症の確率が高くなります。

5)胎児水腫
赤ちゃんの体内に水が溜まってしまう状態です。心臓の先天奇形や感染症、血液型不適合妊娠などが原因で起こります。

6)子宮内胎児発育不全
前置胎盤や妊娠高血圧症候群などが原因で起こります。

7)抗リン脂質抗体症候群
自己免疫疾患の一種で、血栓ができやすくなるため流産や不育症の原因となります。

臨月の死産の原因が分からないことも実際にはあります。

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臨月の死産の確率はどれくらい?防ぐ方法はあるの?

臨月の死産の確率は統計にもよりますが、1%前後と言われています。臨月の死産の原因は不明のことも多く、確率をゼロにすることは難しいのが現状です。

しかし、死産のリスク要因となる点を理解しておけば、事前に検査を受けることによりある程度防ぐことは可能と言えます。妊婦検診で必ず行う血液検査、尿検査、感染症の検査は、こういったリスクを下げるために行っているのです。

血液検査で母親がRh−で父親がRh+の場合、血液型不適合妊娠のリスクがあるので妊婦検診で常に母体の抗体を検査します。そうすることで対処が可能となります。万が一胎児が新生児溶血性疾患になったとしても、胎児輸血など治療方法もあります。

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また胎盤の位置の異常、羊水の過小、過多などもエコー検査で毎回チェックします。このように臨月になっても死産の確率を可能な限り低くするために妊婦検診が行われているのです。

臨月の死産は予測できる?羊水検査は危険?

臨月の死産を予測することは難しいです。自然に妊娠して問題もなく経過した場合の死産の確率は妊娠22~23週(6か月後半)が33.3%、妊娠24~27週(妊娠7か月)が13.0%、妊娠28~31週(妊娠8か月)が6.3%です。

妊娠も後半になり32~36週(妊娠9か月)だと2.0%、妊娠37週〜(正期産・臨月)が0.2%と臨月に近づくにつれて確率は低くなります。

羊水検査は胎児の先天異常(染色体や遺伝子の異常)を調べるための検査で、妊娠18週前後に行います。前段階の検査として母体血清マーカーテスト(クアトロテスト)等もあります。羊水検査は精度が高いのですが、それでも100%正確ではありません。流産や死産のリスクも0.1〜0.3%程度あります。以前は死産のリスクが7%という時代もありましたが、近年はエコーと併用して行いますのでリスクは低くなりました。それでもゼロでは無いという事は知っておきましょう。また費用が高い(10〜20万)こともデメリットの一つです。

臨月の死産を確実に予測することはできませんが、何がリスク要因となるかは知っておくことは大切です。不安なことがあれば検診時に医師に質問しておきましょう。

臨月の死産と誕生死の違いは?

赤ちゃんがお腹の中で亡くなってしまう事を死産、あるいは子宮内胎児死亡と言います。医学的には臨月の死産と誕生死の違いはありません。しかし赤ちゃんを失った母親からしてみれば「死産」という言葉は赤ちゃんがモノのような扱いを受けている、という声から「誕生死」という言葉が産まれたそうです。

臨月の妊婦検診、あるいは母親が何らかの異常(胎動が無くなった、お腹が痛い、出血がある)を感じて来院し、検診で赤ちゃんの死亡、つまり「死産」が確認された時、医療者側がとる態度は「産む」から「出す」に変わってしまうという話をある産婦人科医が自身のブログで書いていました。この温度差が大きすぎる、と。誕生死という言葉には医療者側も死に向き合ってもらいたいという意味があるのです。

お母さんにとっては亡くなってしまっても我が子は我が子なのです。

まとめ

臨月に死産を迎えてしまったお母さんのショックや苦しみは経験した人にしか分からないと言います。悲しみの受け止め方は人それぞれですが、一つだけ確かなことがあります。それは、悲しみは封印するべきではないという事です。無理に忘れたり無かったことにしたりする必要はありません。周囲の人に助けを求めてください。

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