ノロウイルスの検査方法は?検便?血液検査?当日に診断できる?

ノロウイルスの症状は主に嘔吐と下痢、発熱です。医療機関でできる検査は血液検査と糞便を使った検査キットによる検査です。ただし実際には問診、病院によっては血液検査をする程度で、キットは使いません。それは何故でしょうか?また検査方法にはどういったものがあるのでしょうか?

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ノロウイルスの検査方法は?やっぱり検便?

医療機関でする検査方法なら検便と言いたいところですが、必ずしもそうとは言えません。実はノロウイルスの検査には大きく分けて2種類あります。

1)簡易キットによる検査:いわゆる検便で調べることができるキットです。迅速簡易検出法(イムノクロマト法やEIA法)を使った検査キットは比較的早く結果が出ます(15〜20分程度)。当日結果が出るというメリットがあるものの、検査の感度は必ずしも高くはなく、精度は70%程度です。

厚生労働省の指針によると、簡易キットを使った方法は「医師が医学的に必要と認めた場合」で「診断の補助」として使う程度で普通は行いません。保険の適応にもならないため、問診で診断が出るのが普通です。※3歳以下の乳幼児と65歳以上の高齢者は重篤になるリスクがあるため検査も保険の適応となります。

2)ウイルス遺伝子検査:リアルタイムPCR法などがあります。高度な検査方法で結果が出るまである程度時間がかかりますが、信頼性は高いです。しかし一般的には使いません。保険の適応外であるため、検査費用が2万円以上かかります。

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ノロウイルスの検査方法に血液検査もあるって本当?

はい、あります。ただし、血液検査ではノロウイルスかどうかは分かりません。一般的な胃腸炎(細菌が原因)の場合は、血液中に白血球、特に好中球の数が増えます。しかしノロウイルスの場合はウイルス感染です。この場合は白血球の数は変化しません。医療機関によっては、このように血液検査によって白血球数を調べ原因が細菌かウイルスかを判断します。これは投薬などの治療方法が異なるからです。

患者が同じような嘔吐下痢の症状を出した場合、細菌感染の場合は抗菌薬が有効です。しかしウイルス感染の場合抗菌薬は効果がありません。ノロウイルスの場合は残念ながらワクチンも薬も無く、水分をこまめに補給して嘔吐や下痢と共にウイルスを出し切るまで自宅で安静にするしかありません。健康な人が感染した場合、症状は3日程度で落ち着くのが一般的です。ただし、ウイルスの排出は2週間以上続くため、他へ感染させないためにも手洗いはきちんと行いましょう。

ノロウイルスの検査方法で当日に分かるものはあるの?

あります。最初に説明した迅速簡易検査法の場合は15分前後で結果を知ることができます。ただし、ウイルスの数が十分でない場合は感染していても陽性反応が出ないことがあります。

多くの場合、ノロウイルスを疑った患者が受診した時に医師が質問するのは
1)主な症状(腹痛・発熱・嘔吐下痢の有無)
2)症状はいつから出たか
3)生のカキを食べたり、焼き肉を食べに行ったりしたかどうか
4)家族や身辺に胃腸炎の症状のある人はいたかどうか

これらの問診の結果診断することが殆どです。腹部を押すなどの触診をする場合もあります。患者が医療関係者、保育や介護関係、接客関係者の場合は希望により検査キットを使うこともありますが、自由診療扱いとなるために5,000円ほどの費用がかかります。その際には新鮮な便を必要としますので、院内のトイレで排便して検査を受けることになります。

まとめ

ノロウイルスは感染力が強いです。実際には生ガキよりも人から人への飛沫感染や、吐しゃ物が乾燥して空中を漂い、それを吸い込むことで起こる粉塵感染、ドアノブや便座などを介した感染などの方が多いのが現状です。エタノールによる消毒や石鹸での手洗いも効果が無いという説がありますが、そんなことはありません(完全ではありませんが)。手洗い、うがいの慣行と吐しゃ物の正しい処理により感染拡大を防ぐようにしましょう。

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