ヒゼンダニの駆除方法は?殺虫剤は有効?消毒薬は必要?

疥癬の原因となるヒゼンダニ。ダニと聞くと嫌なイメージがありますが、きちんと対処すれば感染拡大を防止することも可能です。ヒゼンダニの駆除方法としては1)ダニの嫌う環境を作る、2)ダニを殺す薬を使う、3)ダニが感染しないように予防する、の3つの方法が有効です。

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ヒゼンダニの駆除方法は?

1) ダニが嫌う環境を作る
ヒゼンダニは人のフケや垢、角質の中に染み出る体液などを栄養源としています。暖かくて湿ったところが好きです。つまりヒゼンダニが嫌う環境は、乾燥していて温度が低いところです。また人の肌から離れてしまえば動きが鈍くなり、3日ほどで死んでしまいます。

ダニを駆除するためには通常疥癬の場合は患者が薬をきちんと飲み、塗り薬を塗ること、部屋は掃除機できちんと掃除し、衣類やリネン類はきちんと洗濯して乾燥機にかけることです。

ヒゼンダニの感染力は基本的に低いので患者と関わる前後に手洗いをしておけば、神経質に対応する必要はありません。ただし、角化型疥癬の場合は感染力が強いため注意が必要です。

2) 殺虫剤・消毒薬
角化型疥癬の場合は殺虫剤の使用が有効です。虫よけスプレー等は効果がありません。床や壁、便座には消毒薬を使います。

3) 感染を拡大させない
患者が出た場合は家族や同僚がまずヒゼンダニの有無を検査するなどの対応が必要です。検査方法は注射針などで皮膚の一部を採取し、顕微鏡でダニの寄生の有無を調べます。患者がいる場合は治療し、他に感染が広がらないよう衣類やマット、リネン類の共有をしないように注意しましょう。

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ヒゼンダニの駆除に有効な殺虫剤は?

疥癬の対応は通常疥癬と角化型疥癬では異なる点に注意しましょう。通常疥癬の場合、掃除はいつも通りで構いませんし、殺虫剤も消毒薬も必要ありません。

ヒゼンダニは一度皮膚から離れてしまうと動きが鈍くなり、2~3時間もすれば人の皮膚に付く能力も落ちてしまいます。通常疥癬の場合はそもそもダニの数が少ないため、神経質に対応する必要はありません。(もちろん、飲み薬などの患者さんの治療は必要です。)

角化型疥癬の場合はダニの数が非常に多いため、落剝した皮膚片にも感染力があると考えましょう。この場合は殺虫剤の噴霧が有効です。

ヒゼンダニの駆除に使える殺虫剤は、ピレスロイド系の薬剤です。商品としてはバルサンやアースジェット、ダニアーススプレー等がこの系統です。ホームセンターでも買うことができます。

殺虫剤を使うのは角化型疥癬の場合で、部屋を隔離する際に使用前と隔離終了後の2回使います。毎日殺虫剤を使う必要はありません。

ヒゼンダニの駆除は消毒薬も使うの?

通常疥癬の場合は消毒薬でこまめに消毒する必要はありませんが、角化型疥癬の場合は消毒薬も使います。使われているのは主にホエスミンアルコールです。

角化型疥癬の場合、ヒゼンダニは薬剤だけでなく、掃除機で吸い取る、洗濯の際に50度以上の熱湯に10分以上浸し、乾燥機で乾燥させるなどの対処も有効です。角化型疥癬は患者を隔離することが対処の基本ですが、隔離後の床や壁の清掃にはホエスミンアルコールによる消毒も効果があると言われています。

角化型疥癬の患者の入浴は最後に入浴させ、介助者は手袋をする、入浴後は浴室をよく洗い流し、壁や床をホエスミンアルコールで消毒するなどの対応をする施設が多いようです。またバスマットやタオルは専用のものとするか使い捨てにする、専用のものを使う場合は洗濯も別にして熱湯に浸した後に洗い、乾燥機で10分以上乾燥させるという対応がとられます。

まとめ

疥癬はそれほど感染力が強いものではありませんが、洋式トイレの便座で移ることもあります。そのため、患者の出た施設では洋式トイレの便座もアルコールで消毒することが必要となります。これは通常疥癬でも角化型疥癬でも行うほうが良いそうです。

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