疥癬の感染経路は?原因は?入浴や食器で移る?

犬や猫など、動物にも疥癬はありますが、それらの原因であるヒゼンダニは人の角質内に卵を産むことはありません。ただし一過性の痒みは出ます。猫からの感染はよく聞きますので、ペットが疥癬になったら獣医に、飼い主は皮膚科を受診して治療しましょう。

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疥癬の感染経路は?原因は何?

疥癬の原因はヒゼンダニです。感染経路は以下の2つです。
1) 皮膚の長時間の接触:疥癬は性感染症の一つとして分類されている側面もあります。健康な人の場合、一緒に仕事や生活をする程度で感染することはまずありません。(ただし角化型疥癬の場合は別です。)

2) 衣類などを介した間接感染:当直室のベッドを介した感染、こたつで長時間一緒に過ごしたことによる感染などの報告もあります。直接感染よりは確率が低くなりますが、ゼロではありません。

ただし、これらの話は通常疥癬の場合であり、角化型疥癬(ノルウェー疥癬)の場合は別です。疥癬には通常疥癬と角化型疥癬の2種類があり、角化型疥癬の場合は患者が保有しているダニの数が桁違いに多い(通常疥癬は数十匹、角化型疥癬は100万匹)ため、短時間の接触や剥がれた角質に接しても感染します。

角化型疥癬の患者が病院や福祉施設などにいると集団感染の原因となるため、周囲に同じ症状の人が2人以上いた場合は、施設内に角化型疥癬の患者がいると思ってよいでしょう。その場合は施設内の人や職場関係者全員が検査を受ける必要があります。

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疥癬は一緒に入浴するとうつる?

●通常疥癬:患者と長時間肌を接触させなければ大丈夫です。ただし、バスタオルやバスマットなどは共有を控えてください。

●角化型疥癬:一緒の入浴は避け、患者は最後に入浴させる必要があります。垢を落とす際は飛び散るのを防ぐためにお湯の中でブラシを使いましょう。入浴後は浴室の壁や床、浴槽をよく洗い流します。

ちなみに寝室などの対応も通常疥癬か角化型疥癬かで異なります。

●通常疥癬:同じ寝具を共有しないでください。極端に患者を避ける必要はありませんが、別々の布団で寝る方が良いでしょう。雑魚寝で感染したという事例もあります。

●角化型疥癬:同じ部屋で寝ると感染するリスクが高くなるため、2週間程度は患者を個室で隔離して寝かせてください。使用する部屋は隔離前に一度殺虫剤で消毒します。治療中の部屋は目の細かいフィルターを使った掃除機で毎日掃除し、使った衣類は部屋から出す前にビニール袋に入れて管理します。

疥癬の患者と食器を共有しても大丈夫?感染対策は?

1)通常疥癬の場合
食器は共有しても問題ありません。洗濯も普通にして大丈夫です。殺菌や消毒の必要はありません。

2)角化型疥癬の場合
食時は別、食器も別にしてください。食後は食器をエタノール消毒します。
衣類は洗濯前に殺虫剤をかけて24時間密封するか、50度のお湯に10分以上漬けてから洗濯し、乾燥機にかけます。治療後の部屋は2週間閉鎖するか殺虫剤を使って消毒します。

ヒゼンダニは皮膚から離れると弱って感染力も落ちます。そのため通常疥癬は感染者と同衾する、感染者が使用した直後の寝具を利用するなどの事が無い限りは感染するリスクは低いです。極端に恐れずに濃厚接触さえ避ければ問題ありません。角化型疥癬の場合は感染力が強いので隔離が必要です。

これらの違いから、疥癬の予防方法は患者が通常疥癬か角化型疥癬かの診断を受けてから感染対策を決める必要があります。

まとめ

犬や猫など、動物にも疥癬はありますが、それらの原因であるヒゼンダニは人の角質内に卵を産むことはありません。ただし一過性の痒みは出ます。猫からの感染はよく聞きますので、ペットが疥癬になったら獣医に、飼い主は皮膚科を受診して治療しましょう。

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