疥癬の潜伏期間に移る?感染力は?予防方法は?

疥癬はヒゼンダニが媒介する皮膚疾患です。人から人へ移ることもありますが、通常疥癬の場合は感染力が低く、治療開始24時間後でしたら通常勤務で問題はありません。

スポンサーリンク

疥癬の潜伏期間は?人に移るの?

疥癬の潜伏期間は通常疥癬の場合は1~2カ月、角化型疥癬の場合は4~5日程度です。感染力及び潜伏期間は感染源のヒゼンダニの数によって変わります。症状はダニの体や糞にアレルギー感作が起こることにより出ますが、角化型疥癬の場合はダニの数が多いため感染力も強く、発症も早いのが特徴です。

角化型疥癬は通常疥癬が極端に悪化したもので、免疫が極端に落ちている方でない限り普通発症しません。

疥癬は人に移る病気です。ただし通常疥癬は感染力が低く、長時間患者の皮膚に接触しない限りは移ることはありません。そのため家族間など、濃厚接触をする人同士で移ることが多いです。

角化型疥癬の場合はヒゼンダニの数が数百万匹とかなり多いため(通常疥癬は数十匹)、感染力が強いです。患者の皮膚には垢のようなものが厚く溜まり、その部分にはヒゼンダニが多くいます。患者に接触したり剥がれ落ちた垢に接触したりしても感染します。

疥癬は現在、それほど多い疾患ではありません。患者が発生するのは病院や高齢者の多い福祉施設など、免疫の弱った人が多く同居している施設とその介護者によく見られます。

Sponsored Link

疥癬の感染力はどれくらい?出勤停止になるの?

通常疥癬の場合は感染力が弱いため、出勤停止になることは普通ありません。疥癬の発症が疑われる場合、最も大切なことは以下の2点です。

1)皮膚科を受診:まず通常疥癬か角化型疥癬か診断してもらいましょう。その上で疥癬と診断されたら飲み薬と塗り薬を処方してもらいます。通常疥癬の場合は治療後24時間経過していれば業務に支障がないとは言われていますが、施設などで人と接する場合は長袖の服を着る、手袋をするなどの対応をしましょう。

2)職場に報告する:勤務先が病院などの施設であった場合、他に感染者がいます。疥癬は潜伏期間もあるため、無症状でも感染源となっている人がいる場合も考えられます。その施設の患者、勤務者全てをチェックする必要があります。

疥癬の予防のためにはどうすればいい?

●通常疥癬の場合
・隔離:不要
・身体介護:手洗いは必要。予防衣や手袋は不要
・洗濯:シーツ、衣類の交換は通常と同じ。洗濯物はビニール袋に入れるか蓋つきの容器に入れる。洗濯は普通の洗い方で問題なし。
・掃除:通常通りで可。殺虫剤は不要。布団の消毒も特に必要は無い。
・入浴:肌が触れ合わないように注意する。タオルやマットは共有しない。

●角化型疥癬の場合
・隔離:必要。個室管理(約2週間)をする。治療開始前は部屋に殺虫剤を散布。隔離治療後の部屋は2週間閉鎖するか殺虫剤を散布する。
・身体介護:手洗いは必要。隔離期間中は予防衣と手袋を使用。使用後はポリ袋に入れて管理。スリッパは室内専用のものとし、室外で履かない。
・洗濯:シーツや衣類は毎日交換。使用済みの洗濯物はビニール袋に入れピレスロイド系の殺虫剤散布の上24時間密封。50度以上の熱湯に10分間以上漬けたうえで洗濯。乾燥時には乾燥機を使用。
・ 掃除:目の細かいフィルターを使った掃除機で行う。布団は治療後に殺虫剤を散布するか熱消毒。
・入浴:患者の入浴は最後。入浴後は浴室内を洗い流す。脱衣場は毎日電気掃除機で清掃する。患者の角質は飛び散らないようにお湯の中でブラシを使いしっかり落とす。

まとめ

疥癬の場合、同じ施設で2名以上の感染者が出た場合は角化型疥癬の患者がいるということが考えられます。施設で患者が出た場合は関係者すべてを調べ、予防治療を含めた対応をとることが大切です。その際は必要以上に不安を煽らないよう、しっかりと治療方法などを患者や家族に説明することが必要です。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする