疥癬の初期症状は?かゆみが特徴?赤いぶつぶつも?

疥癬という病気をご存知でしょうか。ヒゼンダニという小さなダニ(0.4ミリ程度)が皮膚に寄生して引き起こす病気です。このダニ自体は生命力が強いわけではなく、皮膚から離れると数日で死んでしまいます。疥癬は人にうつるので注意が必要です。

万が一感染した場合の事を考えて、疥癬の初期症状を知っておきましょう。

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疥癬の初期症状
はどんな感じなの?

疥癬は感染してから1~2カ月ほどは症状が出ないのが普通です(潜伏期間)。その後、強いかゆみを感じるようになります。かゆみは夜間に強くなることが多いです。ただし、高齢者の場合はかゆみを感じないこともあります。

疥癬には通常疥癬と角化型疥癬の2種類があります。

1)通常疥癬:感染源のヒゼンダニは数十匹と少なく、感染力は強くありません。長時間感染者と皮膚を接触させない限りは移らないのが普通です。皮膚のかゆみは強いです。主な症状はかゆみ以外に赤いブツブツや疥癬トンネルが見られることです。免疫力の正常な患者さんがかかるのがこのタイプです。

2)角化型疥癬:免疫力の弱った人がかかります。ヒゼンダニの数は100万~200万と桁違いに多く、その分感染力も強いのが特徴です。同じ寝具や同室で寝ると感染するので部屋を分けるなどの工夫が大切です。かゆみは強く出る場合もあれば、それほど感じない場合もあります。皮膚の症状としては垢が厚く溜まったような角質の肥大が見られ、全身に症状が現れます。

通常疥癬の場合は潜伏期間が1~2カ月ですが、角化型疥癬の場合は4~5日で発症します。

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疥癬の症状はかゆみ以外にどんなものがある?

まず、通常疥癬の場合から説明します。

●丘疹、結節:疥癬では皮膚に赤いブツブツが出ることがあります。よく出るのは手首の手のひら側、指の間、肘、乳房の下、脇の下、お腹(へそ回り)、おしり、足の付け根、陰部などです。

●疥癬トンネル:ヒゼンダニには皮膚の中にトンネルを掘って中に卵を産み付ける習性があります。これを疥癬トンネルと呼びます。トンネルは皮膚の上から見ることができます。長さは5~数ミリ程度で、波状の線として現れます。出る場所は主に手首の手のひら側、指の間、腕やひじ、陰部などです。

角化型疥癬の場合は皮膚に垢やかさぶたが厚く溜まっているような症状がでます。この垢の中に数千匹のヒゼンダニが入っているため、感染力が高くなります。ただし、角化型疥癬はステロイド剤の長期使用やエイズによる免疫のダメージなど、極端に免疫力が落ちない限り若い方はかからないのが普通です。

疥癬の特徴とは? 他の皮膚疾患とはどう違う?

疥癬の特徴は強いかゆみ、手のひらなどの赤い発疹と疥癬トンネル等です。疥癬と似たような症状が出る皮膚疾患としては以下のようなものがあります。

●皮膚掻痒症(ひふそうようしょう):特に皮膚に目立つ症状が出ないのに痒みを覚える病気です。全身に症状が出るタイプと体の一部に限定して出る場合があります。原因としては皮膚の乾燥や加齢が多いのですが、全身性の場合は内臓疾患などが隠れている場合があります。

●アトピー性皮膚炎:アレルギー疾患の1つとされており、強いかゆみや湿疹、皮膚の乾燥などが見られます。多くは乳幼児から発症します。疥癬よりもこちらの方が一般的に多いです。いずれにせよ、皮膚科で診断、治療してもらう事が大切です。

患者が高齢者の場合、皮膚が乾燥しやすいために老人性乾皮症や皮脂欠乏性湿疹と似たような症状が見られることもあります。

疥癬かどうかの診断は、皮膚科で皮膚の一部を切り取り、顕微鏡で検査することで判断します。ダニ本体や疥癬トンネルが見つかれば疥癬と診断されます。

まとめ

疥癬は以前、性行為感染症と言われていましたが、現在は高齢者とその介護者に多くみられます。治療は飲み薬及び塗り薬で行います。治療すれば治る病気ですので必要以上に怖がらず、感染が拡大する前に皮膚科を受診しましょう。

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