犬に咬まれた時の破傷風のリスクは?予防接種の効果と副作用は?

犬に噛まれた時によく言われるのが、狂犬病のリスクです。しかし、実際に日本で狂犬病になることはまずありません。

日本国内で心配しなければいけないのは、むしろ傷口が化膿したりすることです。その中でも注意しなくてはいけない菌が破傷風菌です。

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破傷風とは?予防接種に効果はある?

予防接種に効果はあります。破傷風とは破傷風菌がおこす感染症で、致死率が30%とかな
り高い病気です。

この菌は世界中の土壌に存在し、空気に弱いため(嫌気性菌)通常は芽胞という環境の変化に耐えられる形になっています。かすり傷のような軽い怪我からも感染し、傷口で増殖して毒素を出し神経麻痺を引き起こします。

感染すると3〜21日の潜伏期間の後に開口困難、嚥下困難などの局部的な神経麻痺症状を起こし、症状が進むと後弓反張(強く背中を反らせる)や、最悪の場合呼吸困難を起こし死に至ります。

1950年の日本では破傷風の感染者は1,915人でその内1,558人が死亡していました(致死率81.4%)。しかし、その後予防接種が普及したために現在では感染者が年間40人程度に抑えられています。

この感染者の内訳を見ると、95%以上が30歳以上の成人でした。
実は破傷風予防接種は効果があるものの、効果が持続する期間は10年程度しかないのです。30代以上の方に感染者が多いのは、このためです。

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破傷風ワクチンの副作用は?大人はどこで接種できるの?

ワクチンは今の日本では4種混合の形で、生後3ヶ月から小児科で受けることができます。
合計3回の接種を4週間間隔で受け、11歳の時に2種混合のワクチンとして追加接種を受けます。

大人の場合は外科か整形外科で1回につき1,000〜10,000円で受けられますが、費用は医療機関により異なります。価格及びワクチンの在庫状況は事前に電話で確認した方が良いでしょう。

確実に免疫を得るためには複数回接種を受けなくてはいけないので、接種スケジュールの確認を忘れないようにしましょう。

北里第一三共ワクチン株式会社のサイトによると破傷風ワクチンの主な副作用(正しくは副反応)は

1)注射部位の赤み、腫れ、しこり、痛み
2)発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、
3)稀に下痢、めまい、関節痛等

http://www.daiichisankyo-kv.co.jp/knowledge/sick/v_tetanus.html#anc002

しこりなどは1〜2週間、長い時には数ヶ月ほど続くことがありますが、他の症状は2、3日で消失するそうです。また、これらの副反応は初回よりも2回目、3回目以降に多く出ますが、これは免疫の反応によるものです。

犬に噛まれた時に破傷風の予防接種は必要?

心配であれば、受けたほうが良いでしょう。何故、犬に噛まれた際に破傷風の心配なのか?それは犬の口に破傷風菌があるからではなく、屋外での怪我により破傷風感染のリスクが高くなるからです。

前述したように破傷風は屋外の土中、ほぼどこにでもいます。小児に関しては予防接種で免疫を得ているものの、30歳以降になると免疫の効果が弱まり、感染のリスクが高くなります。

破傷風の予防接種は成人の場合、任意接種となるのでお金がかかります。しかし一度感染した場合の致死率が30%〜50%と非常に危険な感染症であり、また治療にも時間と費用がかかります。

海外出張や屋外での作業が多い方、犬や猫などのペットと関わることが多い方は接種することをお勧めします。

成人に接種しているトラベルクリニックによると

1)免疫が全く無い、受けた記憶が無い→初回、3〜8週間後、12〜18ヶ月後の3回
2)過去10年以内に接種していない→1)と同じ3回
3)過去10年以内に接種した→1回

http://izavel.com/tetanus.html

まとめ

破傷風は犬のかみ傷だけではなく、屋外での外傷全てがリスク要因です。
屋外で怪我をした後にワクチンをするのは、ブースター効果(一度落ちた抗体の数を回復できる)が期待できるためです。

逆に言うと、自宅でペットにかまれたからといって破傷風の心配をする必要はありません。ただ傷口からの化膿や他の感染症のリスクはあります。

一番大切なことは、怪我をしたら流水で傷口を十分に洗うことですね。

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