インフルエンザ脳症の原因は?後遺症が出る確率はどれくらい?

インフルエンザで一番怖いのが、インフルエンザ脳症。
発症しやすいのは乳幼児〜学童の子供です。
特に脳症を起こしやすいのが、インフルエンザA型。

周囲でインフルエンザが流行していて、子供が突然高熱を発したらインフルエンザA型かどうかの診断を受けたほうが良いでしょう。

ただ、インフルエンザ脳症は発症機序がよく分かっていない上に決まった治療法もないのです。予防するにはどうしたら良いのでしょうか?

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インフルエンザ脳症って?死亡率や後遺症の確率は?

インフルエンザ脳症とは
1) インフルエンザA型、B型で多く発症するが、特にA型のH1N1で多い。

2) 患者の多くは1〜5歳が最も多く、学童期にも見られる(新型インフルエンザは5〜9歳が多かった)が、成人には少ない。

3) インフルエンザ感染後、一般的に有熱期48時間以内に痙攣、意識障害、異常行動などの神経症状が1時間以上連続、あるいは断続して出る。

4)厚生労働省のガイドラインによると、死亡率は8〜9%、
後遺症(てんかん、発達障害)が残る確率は25%。

5) 何故か日本人に多く、アジア圏以外の欧米諸国では殆ど見られない。

6) 現在のところ確率した治療法はなく、専門医療機関においての集中治療となる。

ただ3)の異常行動に関してはインフルエンザそのものによっても起こりますので、異常行動=脳症とは限りません。

この辺りは素人には判断が難しいので、発熱時に意識障害や幻覚を起こすようなら医療機関の受診をお勧めします。

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インフルエンザ脳症の原因は?解熱剤はNGって本当?

原因は諸説あります。
1) ウイルス血症→脳炎→脳症になる
2) 免疫の暴走によりサイトカイン(免疫物質)が発生し脳血管を障害して起こる
3) 人種的な問題(何故か日本人やアジア人に多い)
4) ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)など、解熱剤の使用により起こる

これらの原因のどれが本当なのか特定にまではいたっていません。

解熱剤に関しては、インフルエンザ脳症時のジクロフェナク使用は死亡率が14倍という説もあり、使用は禁忌とされています。現在小児に使われているアセトアミノフェンは問題ありません。

基本的に感染症で発熱した場合は、うかつに解熱しないほうが良いです。
解熱剤の使用は最低38度5分以上の熱で、本人が眠れない、水分が取れない等発熱による弊害が大きい場合です。

ただし41度以上の高熱の場合は致死率が高くなるので解熱剤が必要となり、その際にはアセトアミノフェンを使用することになります。

予防接種はインフルエンザ脳症に効果があるの?

インフルエンザ脳症の予防は、まず感染しないことです。

予防接種は感染を100%防げるわけではありません。
2〜6歳時の場合の感染予防率は50%程度です。

基本的に年齢が小さいほど予防接種の効果は低く、0〜1歳<2〜3歳<4〜5歳です。
それでもインフルエンザ脳症は発症が急激な上に治療が困難であるため予防が最も大切です。

またインフルエンザ脳症を発症した患者の90%以上が未接種だったことからも予防接種は有効であると考えられます。

予防接種そのものが脳症を防ぐわけではありませんが、感染のリスクをある程度下げ、重症化のリスクも下げます。必然的に脳症のリスクも下げることになります。

抗ウイルス薬(タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタ)ではインフルエンザ脳症の予防はできません。それでも早期投与による早期解熱で病状の改善が期待できま
す。

ガンマグロブリン大量療法、メチルプレドニゾロン大量療法なども脳症の早期施行で効果があるとされています。

まとめ

インフルエンザ脳症には服薬するシンメトレルが有効と言われていましたが、これはA型にしか効かず、副作用と耐性ウイルスの問題等から選択しない医院が多いようです。

抗ウイルス薬にはイナビルという一度の吸入で済む薬もあります。しかし子供だと失敗する可能性が高いため小児科ではタミフルかリレンザになるようです。

成人の場合はイナビル、入院患者には点滴薬のラピアクタが処方されることが多いようです。

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