日本紅斑熱とリケッチアとは?気になる潜伏期間と症状は?

私は虫を捕るのが好きで、夏場は毎日のように森や木の多い公園へ通っています。カナヘビ飼ってるので生き餌が必要なんですよ。

そういった虫が豊富な場所に付き物なのが、蚊とダニ。なので夏でも虫取りの際にはウインドブレーカーを着て長ズボン、くるぶしまでの靴下に帽子、そして虫除けスプレーで防御しています。

何せ以前、長男がマダニに刺されたことがありますからね。マダニは病気持ってることがあるんです。

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日本紅斑熱の原因のリケッチアとは?

リケッチアは細菌の一種で、マダニ類がベクター(媒介者)となります。
リケッチアに感染した動物の血を吸ったマダニがヒトを吸血する際感染するのです。

病原性微生物にはウイルス、細菌、真菌(カビ)があります。リケッチアの大きさは0.3〜2μmで細菌としては小型です(大腸菌は2μm)。

病原性微生物はそれぞれ増殖方法が違います。

1:偏性細胞外増殖寄生体 細胞の外でしか増殖できない(大部分の菌や原生動物)
2:通性細胞内増殖寄生体 細胞の中でも外でも増殖できる(結核菌、チフス菌)
3:偏性細胞内寄生体 細胞内でしか増殖できない(ウイルス全般、クラミジア等一部の細菌、トキソプラズマ等一部の原虫)

リケッチアは3のタイプで、生物的には細菌でも、生態的にはウイルスに近いです。
感染症は病原性微生物の違いにより効果のある薬が変わりますので、病原を特定することはとても大切です。

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日本紅斑熱の症状は?ツツガムシ病やSFTSとの違いは?

日本紅斑熱の潜伏期間は2〜10日で、頭痛、悪寒、39〜40度の高熱を出します。発熱と同時に手足や顔に米粒〜小豆大の赤い発疹が出てすぐに全身に広がります。発疹に痒みはありません。

掌の発疹は2、3日で消えます。また体のどこかに咬み跡が残っていますが、ツツガムシ病
とは大きさが異なります。

マダニによる感染なので、発症時期は春〜秋まで。主な発生地域は九州や四国が多いですが、現在は関東地方や東北でも発症例が報告されています。

ツツガムシ病も同様の症状を起こしますが
1)日本紅斑熱に比べは発疹が四肢よりも体幹に多く出る
2)掌に発疹は出ない
3)咬み跡がマダニより大きめで水疱→膿疱→かさぶたになる(無毒のツツガムシに咬まれても化膿しない)
4)潜伏期間が5〜14日と長め
5)発熱が38度代と日本紅斑熱より低め

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)はマダニによるウイルス感染で、発熱以外に消化器症状(嘔吐、下痢、下血)が出ます。

日本紅斑熱はどうやって予防できるの?

予防方法はマダニに咬まれないこと。ちなみに屋内にいるコナダニや植物に付くハダニは吸血しません。

問題となるのは森や山、公園などの屋外に住む吸血性のマダニ類です。

キチマダニ、フタトゲチマダニ、ヤマトダニなどこの辺が媒介しますが、全てのマダニが菌を持っているわけではありません。

感染源であるシカ等の宿主動物(リザーバー:病原保有体)を吸血したマダニが感染し(有毒ダニ)、そのマダニが人間を吸血することによってヒトへと感染します。

ちなみに一度感染したマダニが産む卵も感染しているので(継卵感染)、感染した親虫から産まれた幼虫も感染源となります。

予防のためには春〜秋には山に入らない、入る場合はつばの広い帽子をかぶり、長袖長ズボン(できればウインドブレーカー等のツルツルした素材)、長めの靴下を着用し、忌避スプレーを使うことです。帰宅後はすぐに着替えて入浴しましょう。

まとめ

マダニが感染源となる病気には現在のところ、ワクチンはありません。

日本紅斑熱は抗菌薬がありますが、βラタム系の抗菌薬は無効なのでマダニに咬まれたかどうかを特定することが重要です。

春〜秋に屋外で活動後1週間以内に発疹を伴う高熱が出た場合には速やかに皮膚科を受診し、山に行ったことを伝えて下さい。

ちなみにダニは潰しても口器が残りますので、必ず皮膚科で皮膚ごと切り取り抗菌薬を処方してもらいましょう。

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