サイトメガロウイルスとは?どんな症状が出る?予防方法は?

サイトメガロウイルスは世界中で殆どの人が感染しているありふれたウイルスで、通常は感染しても症状はありません。

一度感染すると生涯体の中にウイルスは潜伏していますが、免疫に問題がない限り全く無害なウイルスです。

ただし、妊婦の場合は別です。妊娠中に初感染した場合は胎児にも感染することがあり、重篤な障害が出る可能性があるのです。

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サイトメガロウイルスとは?どんな症状が出るの?

サイトメガロウイルス(以下CMV)はヘルペスウイルスの一種で、他に7種類の仲間がいます。

ヘルペス系のウイルスの特徴は「一度感染すると一生潜伏感染する」です。
潜伏感染とは、体細胞内にウイルスが潜んでいる状態で、この状態では無害です。

ただし、免疫機能が落ちると暴れだします。
その為「感染」と「感染症」は区別する必要があり、感染=発症ではないのです。

通常は乳幼児同士で感染しますが、多くは不顕性感染か、軽い風邪症状で済みます。

CMVの場合、感染は接触感染のみ。
つまり、くしゃみや咳の飛沫では感染しません。
ただし唾液など体液を介した接触では感染します。

また母親が感染者の場合は母乳にもウイルスが排出されます。
しかし産後の母体からの感染は問題ありません。
何故なら赤ちゃんは体内で既に母体から抗体をもらっているからです。

問題になるのは母体に感染経験がなく、妊婦が妊娠中に初感染し、胎児にも感染が及ぶ場合です。

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サイトメガロウイルスはどうやって感染するの?

CMVは接触感染で、主な感染経路は乳幼児の唾液や尿です。
他に母乳からも感染しますし、出産時に産道を通る際にも感染します。

また成人してからの性行為でも感染します。
しかし大抵の場合は出生時や幼少時に感染しているので、現在成人の70%以上は抗体を持っています。

ただし、以前は90%でしたので、先天性CMV感染症のリスクは近年高まっていると言えるでしょう。

CMVが「感染症」となるのは未熟児、移植後、エイズ患者等免疫が弱っている場合で、肝炎や脳炎、敗血症などを引き起こす場合があります。

未熟児の場合は母体から抗体が移行する前に産まれてしまうため、母乳から感染すると感染症に移行するリスクがあります。しかし最も問題となるのは先天性CMV感染症です。

これは母親が妊娠中に初感染し、母体を通して胎児が感染する感染症で、抗体陽性の母親(感染歴あり)で起きる確率は0.2〜2.2%であるのに対して、抗体陰性の母親の場合、確率は20〜40%で起こります。

サイトメガロウイルスの予防方法は?ワクチンはあるの?

現在、CMVのワクチンはありません。
しかし殆どの人は知らずに感染し抗体があるので問題はありません。

問題は感染経験の無いまま成人した女性です。
CMVはうつす方もうつされる方も気が付かないので予防が難しいのです。

特に乳幼児は人と濃厚接触する上、よだれの付いた手でその辺を触りますし、オシッコを漏らすことだってしょっちゅうです。

CMVは一度感染すると数年はウイルスが尿やよだれに出ます。

その為、最も感染するリスクが高いのは5歳以下の子供を持ち2人目を妊娠している女性と保育士等です。女性は若い内に一度抗体を調べておくことが予防のために必要です。

結果が陰性だった場合、妊娠中の保育士は年長児の担当になるなどの対処が必要です。

妊婦は小さい子供とは食物や食器の共有をしない、子供へのキスは頬ではなくおでこにする、オムツの処理の後は手を石鹸でよく洗う等の注意をしましょう。
また妊娠中の性交時にはコンドームを使用しましょう。

まとめ

先天性CMV感染症のリスクは

1)流産か死産
2)胎児の発達異常(発育遅延、脳の障害や腎臓の障害)
3)出生後の障害(難聴、視力障害、自閉症、てんかん、精神や運動の発達遅延)

特に難聴は遅れて出てくることがあるので出生後の聴覚検査は定期的に受けましょう。

ただし、覚えていてほしいことがあります。
それは先天性CMV感染症でも、何らかの症状が出る確率は20〜30%ということです。この場合でも感染=発症ではないのです。

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