日本脳炎の予防接種の副反応は?受けないほうがいいの?

日本脳炎は蚊が媒介するウイルスにより発症する病気で、
現在は年間で5名程度しか発症していません。1966年には2017名もいましたが。

では何故その数が激減したのかというと、生活環境の変化と、予防接種の効果です。

しかし日本脳炎のワクチンが元でADEM(急性散在性脳脊髄炎)が起きた事例が出たため、一時期接種が中止になりました。

現在はどうなっているんでしょう?ワクチンは安全?

スポンサーリンク

日本脳炎ってどんな病気?予防法と治療法は?

国立感染研究所によると、日本脳炎はコガタアカイエカが媒介するウイルス感染で主にアジア地域に多いです。日本では1966年には2017人も患者がいましたが、今では患者数は毎年10人以下となっています。

感染経路は主に豚で、ウイルス感染した豚の血をコガタアカイエカが吸血し、その蚊が人を刺すことによって感染します。

潜伏期間は6〜16日で、数日間の高熱(38〜40度)、頭痛や吐き気などを伴います。子供の場合は下痢や腹痛も出ることがあります。

その後、頸部硬直、光線過敏、不随意運動、痙攣、麻痺等の神経症状が出ます。死亡率は20〜40%で、後遺症(痙攣、麻痺、精神障害)が残る確率は45〜70%です。

ただし、発症するのは感染者の内100〜1000人に1人で不顕性感染に終わることも多いです。

特効薬は無く、症状が出た時点で脳細胞は既に破壊されているため、全快するのは発症者の3分の1程度です。対処としては予防が最も効果的です。つまり、蚊の対処と予防接種です。

Sponsored Link
[adsense]

日本脳炎の予防接種の副反応は?ADEMとは?

日本脳炎のワクチンによる副反応は、一般的には接種箇所の腫れや赤み、痒みや発疹が接種後3日までに出ます。他に発熱や鼻水、咳などが出ることもあります。

ごく稀に出る副反応にADEM、脳症、痙攣、アナフィラキシーショックなど重篤な症状が出る可能性があるとされています。

ADEMとは急性散在性脳脊髄炎の事で、中枢神経系の炎症を伴う疾患です。具体的な症状としては頭痛や嘔吐、意識障害や精神障害、排尿障害や対麻痺などです。

決まった治療法はありませんが、通常は60〜80%の人が後遺症なく全快します。回復には1ヶ月〜6ヶ月くらいかかります。

ADEMは日本脳炎のワクチンに限ったことではなく、他のウイルス性疾患の予防接種や自然感染でも起きる稀な病気です。

確率としては年間10万人の内0.4〜0.8人程度が発症します。

重篤な副反応が起こるリスクは非常に稀であり(100万回に1回)、これは他のワクチンと同じ程度です。ワクチンと感染のリスク、どちらが高いかという問題です。

日本脳炎のワクチンに予防効果はあるの?

日本脳炎の予防としてワクチンは最も効果的です。

2005年に日本脳炎ワクチンとADEMとの因果関係が否定出来ないとされ、予防接種の勧奨は控えられていました。その結果、3〜4歳の子供の平均抗体保有率が13%まで落ちました(定期接種推奨時には62%以上)。

劇的に発症例が減ったとはいえ、日本脳炎のウイルスはまだ国内に存在します。日本の豚(特に四国と九州)はウイルスの感染率が高く約8割は抗体を保有しています。

日本脳炎は不顕性感染も多いのですが、万が一発症した場合の死亡率は高く、重い後遺症が残ります。予防接種を止めてしまえばヒトの感染率はまた上昇します。

2009年に安全性の改善されたワクチンが開発され、現在
は再び予防接種が推奨されています。

新型日本脳炎ワクチンにも接種後死亡例がありますが、この2例はどちらも基礎疾患を持っている小児でした。

他の感染症や基礎疾患による内服薬の影響も考えられるため、因果関係があるとはこれだけでは結論できません。

全ての薬に副作用があるように、全てのワクチンにも副反応があります。

まとめ

「100%安全安心」なものなど、この世にはありません。ワクチン接種の副反応のリスクと、感染後の死亡や後遺症に苦しむリスク、どちらを選択するかという問題なのです。
日本脳炎が劇的に減ったのは予防接種の効果が大きかったからです。

感染の際のリスクを考えると、日本脳炎のワクチンのリスクが他の予防接種と同等であれば予防接種は受けるべきだと考えます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする