ジカ熱で小頭症になる確率は?妊娠後期は?どんな障害が出る?

ジカ熱は蚊によって媒介される病気で、基本的に熱帯地方を中心に流行しています。
デング熱ほど酷い症状にはならず、80%は不顕性感染で終わります。

そういう意味では怖い病気ではないのです。
しかし、この病気が小頭症のリスク要因との説が出てきました。
小頭症とは?予防方法はどうしたらいいのでしょう?

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ジカ熱とはどんな病気?小頭症と関係があるの?

国立感染研究所によると、ジカ熱はデング熱やマラリアと同じく蚊が媒介する病気で、症状としては発熱、関節痛、斑状丘疹性発疹、結膜炎が多いです。

他に筋肉痛や後眼窩痛、嘔吐や便秘の症状が出ることもありますが、80%は不顕性感染で症状は出ません。

潜伏期間は3日〜長くて12日程度。
症状は4〜7日ほど続き、死亡率は1%未満です。
ウイルス感染なので特効薬は無く、対症療法となります。

では何故WHOが非常事態宣言をする事態になったのか?

それはジカ熱が原因でギランバレー症候群や小頭症など中枢神経系障害の確率が高くなると言われているからです。

ブラジル保健省によると、過去に年間139〜175件だった小頭症の発生率が昨年10月から今年2月までに4180件も確認されています。

ジカ熱の流行時期と重なっている上に、死亡した小頭症の赤ちゃんの血液や羊水からジカウイルスの遺伝子が確認されています。

このことからブラジル政府はジカウイルスが小頭症と関連していると発表しています。

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小頭症とは?妊娠時期のいつ頃が危険?

「小頭症」とは

1)脳の発達に対して頭蓋骨が発達せず、脳や神経が圧迫され障害が出る
2)脳が何らかの原因で発達せず、結果的に頭蓋も小さいまま生まれてくる

1)の場合は頭蓋を広げる外科手術を行ないますが、2)の場合は有効な治療法がありません。

2)のタイプの原因は風疹やトキソプラズマ、サイトメガロウイルスなどの感染症で、妊娠中に母親が感染することにより胎児の脳の発達が阻害されます。
現在はジカ熱も因果関係があると言われています。

他に遺伝や周産期障害、栄養不良、頭蓋内出血等も原因と言われています。
感染症の場合は妊娠初期が危険ですが、ジカ熱の場合はまだ因果関係が不明です。

しかし妊娠中のジカ熱の感染が小頭症の確率を上げているのは間違いないので、妊娠初期、中期、後期にかかわらず感染を避ける必要があります。

小頭症の症状は個人差も大きいですが、主に発達障害、痙攣、知的障害、運動障害、嚥下障害、難聴、視力障害が起こります。

ジカ熱の治療法と予防対策は?

ジカ熱は基本的にワクチンも治療薬も無いため、予防が第一となります。
つまり流行地域で蚊に刺されないことです。

アフリカ、中米や南米やアジア太平洋諸国への渡航は避けましょう。

リオデジャネイロオリンピックの会場も流行地域です。
どうしても行く場合は蚊の対策(長袖長ズボンを着用、ディートを含む忌避剤の塗布)を徹底しましょう。

ジカ熱は輸血や性交渉によっても感染します。
血液中にウイルスが無くなっても精液内には10週間ほどウイルスが残っている為です。

危険地域の渡航男性は、性交時にコンドームを使用するなどの対策が必要です。

ジカ熱を媒介するネッタイシマカは日本にはいませんが、日本の東北以南に生息するヒトスジシマカもジカ熱を媒介できます。

感染者が日本に渡航し蚊に刺されて他者を感染させることも無いとはいえません。
しかし日本の場合は蚊の活動時期が限られているため、熱帯地域の様な大規模な流行になることは考えにくいです。

まとめ

日本の妊婦さんが心配するべきはジカ熱よりも風疹、水疱瘡、トキソプラズマ、サイトメガロウイルス等です。

風疹や水疱瘡は予防接種で、トキソプラズマは猫の糞を避け、生肉を食べないことで防げます。

サイトメガロウイルスはワクチンも無く予防が困難ですが、5歳未満の乳幼児との濃厚接触を避けたり性交時でのコンドームの使用である程度防げます。
妊娠可能な状態の時期に一通りの抗体検査を受けることをお勧めします。

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