猫エイズの症状の初期と末期は?感染はする?検査方法は?

先日、新聞で「猫エイズ」という言葉を見つけました。
人間だけでなく、ネコにもエイズがあるようです。

エイズと聞くとギョッとしてしまいますが、猫エイズのウイルスと人のエイズウイルスは全く別物で、ネコから人へ感染することはないそうです。もちろん、逆もありません。

ただ、日本の屋外で暮らしているネコの10%以上が感染しているそうです。
発症したらどんな症状が出るのでしょう?検査や予防、治療方法はあるのでしょうか?

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猫エイズの症状は?初期と末期でどう違う?

猫エイズ(猫後天性免疫不全症候群)はFIVウイルスの感染によりおこります。
HIVじゃないですよ、FIVです。

HIVと同じレトロウイルス類ですが、ネコ科にのみ感染します。感染力は弱く、また感染したとしても必ず発症するわけではありません。

症状は3つのステージに分けられます。

1)急性期
感染後数ヶ月は軽い風邪や下痢などの症状を起こします。この症状は次第に消失し、その後は健康な猫と見た目の区別はつかなくなります。


2)無症状キャリア

全く他の猫と違いは見られませんが、ウイルスは白血球のT細胞内で増殖を続けています。

症状は無くても他の猫との喧嘩で噛みついたりすると他の猫にうつしてしまいます。この期間は個体差が大きく、5年〜10年ほど続くこともあります。

3)エイズ発症期
感染後、早くて5年ほどでエイズを発症します。主な症状は口内炎ですが、他に目やにや鼻水、下痢などを慢性的に引き起こし最終的に衰弱死します。

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猫エイズの感染経路は?人にもうつるの?

猫エイズはネコ科動物にのみ感染し、犬や人には感染しません。感染源は感染した猫です。

ウイルスの感染力は低く、通常はかみ傷等によりうつります。交尾での感染は多くないようです。レアケースとして母猫からの出産時や母乳による垂直感染もありますが、最も多いのは喧嘩のかみ傷です。
つまり、オスの成猫が最も感染のリスクが高いということです。

猫エイズは一度感染してしまうと完治させることはできません。ただし、健康管理により発症を遅らせることはできます。

動物病院によっては治療として抗生物質やインターフェロン、ステロイド剤や抗癌剤を使うこともあります。治療に関しては個別に獣医師に相談することが大切です。

猫エイズは感染直後の急性期に死亡することは滅多にありません。またドイツの疫学調査ではFIV陽性と陰性の猫での平均寿命に大きな差は無いとの結果が出ています。
実際死亡例の平均寿命は6歳で、野良猫の平均寿命もこれくらいが普通です。

猫エイズの検査方法は?ワクチンはあるの?

猫エイズは血液検査で判断できます。猫を飼育する場合、特に拾った猫や子猫を貰う場合は検査が必要です。血液検査は血液中に抗体があるかどうかで判断します。

生後間もない子猫の場合、母体から抗体が移行しているので陽性結果が出ても感染かどうか判断ができません。検査は生後6ヶ月以降に行いましょう。

予防方法としてFIVワクチンというものもあります。ただし、サブタイプAとDの防御効果が7割なうえ、日本で多いBタイプ(70%がこのタイプのウイルス)の効果は今の時点では不確実です。

また稀にですがワクチンの副作用も無いとはいえないので、獣医師と相談して決めましょう。何度も接種しなくてはいけないし、お金もかかりますしね。

最も効果的な予防は、室内飼育にして外に出さないこと、去勢をして繁殖のための喧嘩をしないようにすることです。

ちなみにFIVウイルスは室温で数分〜数時間で感染力は無くなります。アルコールやハイターの薄め液でも消毒できます。

まとめ

これを読んだ方に知っておいていただきたいのは、猫エイズに感染=発症=死、ではないということです。

感染しても発症しなければ長生きすることも可能です。免疫をやられる感染症なので他の猫よりも感染症には気をつけなくてはいけませんが、人のHIVよりも発症する力は弱いのです。

ただ他の猫に感染させるリスクはあるので、感染が確認された猫は屋内で飼育し、栄養に気をつけてストレスのない環境で可愛がってあげてくださいね。

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コメント

  1. 波田純 より:

    我が家の猫は喧嘩することもあるので心配になりますね。