病原性大腸菌の種類と特徴は?どんな症状?治療方法は?

ニュースでよく聞く病原性大腸菌。
下痢だけでなく、種類によっては血便が出たり死亡したりする怖い菌というイメージがあります。

でも、大腸菌って大腸に住んでいる菌じゃないの?
普通に住んでる菌がそんなに怖くなるの?
よく見るとO-157とか0-1とか色々番号が付いているけど、
この記号と番号は何?種類の違い?

種類によって症状とか治療法とか変わるのでしょうか?

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病原性大腸菌とは?種類と特徴は?

大腸菌は大腸の常在菌で、普通は病原になりません。
尿路に入ると尿路感染症の原因になりますが。

ただし一部の大腸菌は下痢の原因となる為下痢原性大腸菌(DEC)と呼びますが、一般的には病原性大腸菌と言われています。

種類は主に4つ。

1)腸管病原性大腸菌(EPEC):小腸上皮細胞表面に注射器状の構造物を打ち込みA/E障害を起こし、細胞表面で増えます。

発展途上国の乳幼児下痢症は1/3がこれで、牛や豚が保菌しています。

2)腸管出血性大腸菌(EHEC):一番有名なのがO-157。
大腸の表皮細胞で増殖し、志賀毒素を作り細胞を殺します。

主に毛細血管の細胞を殺すため出血が起こり、腎臓の糸球体が破壊されると溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こし死亡することもあります。

2)腸管毒素原性大腸菌(ETEC):小腸上皮細胞の上で増殖しますが、細胞を破壊せずにエンテロトキシンを作り、この毒素が下痢の原因となります。

4)腸管侵入性大腸菌(EIEC):大腸の上皮細胞に侵入して細胞を破壊しながら増えます。

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病原性大腸菌の症状は?菌によって違うの?

1)腸管病原性大腸菌(EPEC):10億個以上の菌で大人も12〜24時間で発症しますが、大抵は乳幼児がなります。水溶性の下痢と嘔吐、発熱が主な症状です。

2)腸管出血性大腸菌(EHEC):感染力が強く(O-157は100個程度で感染)3〜5日の潜伏期間で発症し、軽度の下痢から水様性、血便まで症状は様々。
一部の患者は数日〜2週間程度で溶血性尿毒症症候群を起こし、この内1〜5%が死亡します。

合併症の発症率は15〜64歳では0.9%ですが、0〜9歳では6.5〜7%と高くなります。

3)腸管毒素原性大腸菌(ETEC):1万個程度の菌で発症し、潜伏期間は12〜72時間
激しい水様性下痢が特徴ですが、腹痛は軽く発熱は稀です。


4)腸管侵入性大腸菌(EIEC):潜伏期間は
12〜48時間で、水様性下痢が特徴です。
患者により血便や発熱等、赤痢に似た症状を起こします。

大腸菌の記号は、菌の細胞壁由来のO抗原のタイプの番号で、他に鞭毛由来のH抗原での分類もあります。
O-157なら157番目に見つかったO抗原がある大腸菌ということです。

病原性大腸菌の死亡例は多いの?予防はどうしたらいい?

病原性大腸菌に感染したからといって必ず死ぬわけではありません。
患者の状態にもよりますが、少なくとも日本で特に基礎疾患の無い人なら、そうそう死ぬことはありません。

ただしO-157等の腸管出血性大腸菌は合併症により死亡することもあるので注意が必要です。

激しい下痢の後に顔色が悪く、乏尿や浮腫、意識障害が出たら即病院へ。
特に5歳以下の子供に発症しやすいので、激しい下痢や腹痛がある場合は内科を受診しましょう。

治療は基本的に対症療法と抗菌薬を使います。
脱水症状が激しい場合は輸液も必要です。

予防は材料や手指の衛生管理と調理時の十分な加熱です。
牛や豚は病原性大腸菌を保菌していることが多いので、75度1分以上加熱して食べましょう。
また動物と触れ合った後は手洗いを徹底しましょう。

大腸菌は冷凍と酸には強いですが塩素で死滅します。
水道水は安全ですし、プールや銭湯も基本的には大丈夫です。
くしゃみや咳で感染することはありません。

まとめ

テレビでO-157が騒がれたことがあるので、病原性大腸菌と聞くと怖いイメージがありますよね。
でもこれに感染しても症状が出なかったり、軽い人も結構いるんですよ。

それに加熱調理すればまず感染しません。

大腸菌系の感染症は子供が危ないんですよね。
合併症のリスク高いくせに手を洗ってくれない・・・。
今日も子供たちが帰宅するたびに「手を洗え!」と怒鳴っています。

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